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こんな不正義が許されて良いのか? 諫早湾干拓事業を巡っては、佐賀地裁が工事中止の仮処分を認め、福岡高裁がこれを覆した。僕は佐賀地裁決定の後に「人間の営みは反自然。だからこそ……」、福岡高裁決定の後に「続・人間の営みは反自然。だからこそ……」を書き、「回復不能のダメージを自然に与える前に、ちゃんとした調査をすべき。調査の前は工事を自制すべき」と訴えた。 科学的データ不足。 何をか言わん。国が堤防の中・長期的な開門調査をせねば、そんなものは百年河清を待っても、出てきやしない。国が、いやこの全時代的な事業を差し止めることが官僚のメンツに関わると思っている農水省の役人が確信的な不作為を続ければ、諫早湾干拓事業と漁業被害の因果関係は立証することはできない。 アサヒコムによると「裁定に対し漁民側弁護団は『立証のハードルが高すぎる。これでは調査をしない国の方が得になる』と批判した」という。当然であろう。 それにしても、公調委の委員長も国の対応を批判するのであれば、「科学的データ不足なので、データが出てくるまで裁定を延期する」とはできなかったのであろうか? 再び問う。 こんな不正義が許されて良いのか? この裁定が投票前に出てきたのは、ある意味、幸いだ。このような傲慢な官をどのような政体が正すことができるのか、僕はそこも投票の基準にしようと思う。 僕と同じような怒りがわいた方は→ブログランキングに1票
自民党がブロガーを取り込もうとしているようだ。こんなメールを入手した。 伏せ字にしたメールアドレスの@以下のところには、広告代理店のドメインが書いてある。 自民党(もしくはこの広告代理店)がどんな基準で、「ネット上で信頼性が高いと判断させていただいたメルマガ作者およびブログ作者」を選定したのかは分からないが、「メルマガ/ブログ作者と党幹部との懇談会」でグーグル検索すると、3件ほどヒットする。そのブログやそこからたどれるトラックバック先の中身を斜め読みすると経営系か? すくなくとも政治・思想系ではないようだ。もちろん、僕のようなところには来ない(笑)。 今回、自民党が選択したブロガーを呼ぶというのは、「ご自由にご批判を」というわけではない。文頭に「自民党がブロガーを取り込もうとしているようだ」と書いたが、自民党の目的は当然ながら「シンパになってもらい、我々の選挙応援の記事を書いて欲しい」ということだ。たぶん、ブログの中身などを見て、自民党の政策に近い、もしくは少なくとも中立的なブロガーを選んだのではなかろうか? 自民党総裁応接室というのがどういうところかは分からないが、「選ばれた感」を演出するには絶好の場所だろう。さすがに100人を収容できるような会議室ではあるまい。人間は「選ばれた」とか、「便宜・恩恵などを与えられた」ということに非常に弱い生き物だ。とくに取材などに慣れていない人は取り込まれやすい(取材者でも取り込まれている場合もあるし……)。 それでも、声をかけられたブロガーは、ぜひ参加して、ブログで報告して欲しい。……ただし、「自分のブログが認められた」などと舞い上がらずに、簡単には取り込まれないぞ、と肝に銘じながら。そして、郵政民営化以外の公約に具体性がほとんどないのはなぜか、とくに自分が将来の日本で重要と思う分野について(例えば僕なら前の記事で取り上げた少子化の公約)は厳しい質問をし、、回答に納得いかなければ、とことん追求して欲しい。相手は政権与党。厳しい目が必要なのだ。 この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→ブログランキングに1票
小泉首相は「郵政民営化の是非を問う選挙だ」と叫ぶ。しかし、僕は郵政民営化が現在の日本の最優先課題だ、とは思えない。もちろん、重要課題のひとつであろうが、年金問題、少子・高齢化問題、これらの問題を解決するための財源、イラク派遣、中韓を含む外交問題の方が待ったなしの問題だと考える。 そもそも、総選挙は1つの政策の是非を問うものではなく、その後最長4年間をどの政党に任せるかを決めるものだ。自民党のマニフェスト「政権公約2005 自民党の約束」を読んだ。 僕が一番関心を持っているのが少子化対策だ。2005年は戦後初めて自然減が自然増を上回る人口減が予想されている。人口減=生産・消費の減少は国力の減退に直結する。この重要な政策に関する公約を抜粋してみよう。 政策の具体的内容、実現時期や目標数値が全く書かれていない。その他の項目についてもほとんどそうだ。これが公約といえるのであろうか。 例外は公約の筆頭に挙げた郵政民営化についてで「参議院において否決された民営化関連6法案を次期国会で成立させる」。これ以外の政策については、内容、実現時期、目標数値ともいわばフリーハンドなのだ。つまり、自民党政権が総選挙後も継続するのであれば、「民営化6法案を時期国会で成立させる以外の内容については、自民党がどんな内容の政策を実行しても、もしくはしなくとも、公約違反だとは言えず、自由に何をやっても許さねばならない」ということだ。 さらに言えば、今回、自民党が勝つとすれば、小泉信任だろう。でも、その小泉は来年9月には総裁の任期を迎え、延長はしないと言っている。つまり、残り3年は信任してさえいない指導者が率いる、国民に何の約束もしていない自民党に「ご自由にやってください」ということになるのだ。 自民党は少なくとも、この政権公約に全くなっていない文書を取り下げ、実現時期、数値目標を入れた具体的な政策を提示すべきだ。そして、次の選挙でそれがどれだけ実現できたかの審判を受ける。これは政権与党としての義務であろう。 ……でも、多くの有権者はそんなことを求めていないのであろうか? こんな政権公約の内容にもかかわらず、「郵政民営化に賛成か、反対か」という小泉首相の分かりやすい政治手法に内閣支持率はうなぎ上り。たぶん、選挙も勝つのであろう。郵政民営化に反対し自民党を離党した議員も当選すればしばらく後に復党するだろう。政策よりも雰囲気で政権が選ばれる……なんか悲しさを感じる。 この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→ブログランキングに1票
日中戦争から太平洋戦争までの15年戦争は「間違った戦争」だったのか、「やむを得ない戦争」だったのか? 僕はこの問いはあまり意味をなさないと思う。「100%間違った戦争」「100%やむを得なかった戦争」というものはなく、必ず両面の評価があるからだ。そして、その人の立場、思想・信条により、どちらに重きをおくかが変わってくるからだ。 ただし、少なくとも忘れてならないのは、「間違った面があった」という点だ。 日本の戦後60年は「間違った面があった」ことを重視し、二度と繰り返すまいと反省することによって基本的に平和志向で繁栄してきたのではないか、と僕は思っている。 人間は自分に甘い。 自分が相手の足を踏んだことはすぐ忘れるけど、相手に足を踏まれたことはいつまでも覚えている。また、踏んだという事実を認めたがらない。 僕もそうだ。女房と夫婦喧嘩をして、自分が悪かった場合はその原因をほとんど覚えていないけど、女房が悪かった場合はよく覚えている(笑)。 少なくとも対アジアで考えた場合、日本本土は戦場ではなく、アジアは踏まれた側だ。それを忘れてはならない。 毎日新聞が行った戦争認識に関するアンケート調査について、評論家の保坂正康が寄せたコメントの最後の部分に深く同意する。 「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」という。 その学ぶべき歴史は自分の都合のよい面ばかりを見ていて良いのだろうか? 自分の都合の悪い面を抉り出し、反省することによって、本当に学ぶことができるのではなかろうか? 【関連記事】8月15日にすべきこと この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→ブログランキングに1票
靖国問題で必ず俎上に上るのが「A級戦犯の分祀」である。僕は「分祀」をしても解決にはならないと思っているので、この問題に触れずにきたが、今回は敢えて考察を加えたいと思う。 (僕の靖国神社問題に関する立場は、「未来に続く靖国問題」などで語ってきたので、ご一読を) ここでいう「分祀」について定義しておこう。 当記事で言う「分祀」は、靖国神社の祭神として外し、別の神社の祭神とするという意味で使う(祭神として外すという行為は「廃祀だ」とする意見もあろうが、いわゆる「A級戦犯の分祀」という場合、この意味で使われるので、ここでの「分祀」はこの意味にする)。 さて、毎日新聞の記事で靖国神社側が主張するように、分祀は不可能なのだろうか? 神田明神の祭神である平将門。関八州に覇を唱え、自ら皇位についたとし、新皇を名乗った「逆臣」だ。940年に追討され京都でさらされた首は宙を飛んで関東に戻り、以降、関東の祟り神となり、神田明神の祭神として祀られた。 平将門は今でも神田明神の祭神であるのではあるが、一時、祭神を外されたことがある。 これらの記事を総合すると、 1:神田明神の祭神であった平将門は、明治天皇の参詣に際し、祭神から外された。 2:1984年になって、祭神として復帰した(一説には大河ドラマ人気が影響した)。 ということである。 このことを念頭に置くと、分祀不可能派の以下のような意見には疑問を呈さざるを得ない。 靖国神社よりはるかに長い歴史と伝統を誇る神田明神が「祭神からの取り下げ」(当記事で言う分祀=神社新報社が言う廃祀)を行ったのであるから、理論的にできないということはなかろう。グーグルで「廃祀」を検索してみると、一度祀った祭神を「取り下げる」という例が散見される。 靖国神社側の戦争観をかんがみると、「A級戦犯の分祀」は「できる」「できない」は関係なく「やりたくない」のではなかろうか? そもそも、分祀が理論上できないのであれば、85年の中曽根の公式参拝後の「A級戦犯の分祀策」が頓挫した一番の理由として挙げられるのが、東条家の反対というのはおかしくないだろうか? 当時の報道などを総合すると、東条家の反対がなければ、分祀されていた可能性が高いように思える。 今も東条家は分祀に反対しているが、神社側がそれを分祀できない理由としては挙げていない。靖国側の分祀反対の理由が「遺族の反対」から「理論的にできない」に移ってきたように見える。 なぜ、「理論的にできない」に移ってきたか、といえば、靖国合祀に反対している遺族が少なからずいるからだろう。遺族の要望を聞いていると、次から次へと分祀(廃祀)問題が出てくる。そうなると、神社側の「靖國神社は日本における戦歿者慰霊の中心的施設である」という主張が揺らいでしまう。そのために、今では「遺族がなんと言おうと分祀はできない」に宗旨替えをしたのではなかろうか? 僕は遺族が戦死者を靖国に祀って欲しいと思うのであれば、それを尊重すべきだと思う。それと同時に、祀って欲しくないと思う遺族がいるのであれば、分祀(廃祀)に応ずるべきだと思う。 また、靖国側には分祀不可能論でごまかすことなく、なぜ分祀をしないのかを正面から論じて欲しいと思う。 【追記】ABC級戦犯については「(補稿)靖国参拝をどうするのか? 」を参照ください。 この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→ブログランキングに1票
男が進化論を認めないのは、実は宗教的理由ではなく、ひとえに彼の自尊心からだった。 でも、男は誰よりも、サルが人間の祖先であることを知っていた。それは鏡を見るだけで明らかだった。 ![]() しかし、似ていると言われたサル側から異議が唱えられた。 「あんな下品なのが俺の子孫のはずがない!」 チンパンジーの言う通りだ、チンパンジーに謝罪せよ、と言う方は→ブログランキングに1票 (画像は「Bush or Chimp?」の画面キャプチャ)
日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落して、520人の人命が奪われてから20年経った。 事故の再発防止に一番力を入れているはずの日本航空で事故が相次いでいる。それも、8月12日にあわせるように。 まるで大事故へのカウントダウンのように感じるのは僕だけだろうか? 10~12日の事故はいずれも、乗員・乗客に怪我はなかったが、12日の事故では市街地に金属片が撒き散らされ、小さな金属片に当たった人や、金属片に触った数人が軽いケガを負った。大きな金属片の直撃を受けたらどうなったであろう。軽傷者数人というのは不幸中の幸いといえよう。 毎日新聞の調べによると、今年1~6月に国内の飛行場を発着した国内外の航空機が起こしたトラブルのうち、日本航空グループが55%を占めているという(記事)。 JR宝塚線(福知山線)の脱線事故に関する記事のときに紹介したが、ハインリッヒの法則というものがある。「大事故が1発生する背景には、29の小事故があり、300の事故に至らないヒヤリとしたり、ハッとするような事象がある」というものだ。この記事で僕は「僕がこれを最初に耳にしたのは、飛行機事故をどのように防ぐか、という内容で、航空会社の人から話を聞いたときだ」と書いたが、この航空会社は何を隠そう日航だった。 僕にこの話をしてくれた日航の社員は「われわれは123便の事故を繰り返してはならないのです」と言っていた。彼のその気持ちは本物だったと思う。しかし、彼のような社員が少なくなったのか、それとも時間とともに「事故を繰り返さない」という気持ちが風化してしまったのか、重大事故につながりかねない事故が続発している。 ハインリッヒの法則に戻ると、記事中の「(2)事故発生の恐れがある『重大インシデント』」が小事故に当たるものであろう。今年1~6月だけで、重大インシデントが4件。これはもう臨界点まで達しているのではなかろうか? 日航は早急に安全面の点検・整備・運行を見直す必要がある。このままでは日航機が再び墜落する日はさほど遠くない未来になろう。これで対策を怠り重大事故を起こしたら、それは過失ではなく、故意である。日航の経営陣が問われるべきは業務上過失致死ではなく、未必の故意による殺人であろう。 この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→ブログランキングに1票
朝食の途中で、2歳8カ月の娘Mたんに、「手を合わせて、目を瞑りなさい」と言った。 ![]() 8月6日午前8時15分。 Mたんは「なんで?」と聞いた。 僕は「たくさんの人が死んだのを決して忘れないようにするためだよ」と答えた。 たぶん理解できなかっただろう。 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」 原爆慰霊碑に刻まれた言葉である。 「過ち」を誰が犯したかは重要ではない。 この慰霊碑の言葉を読む人間が一人ひとり「過ちを繰り返さない」ことを誓い、実行すればよいだけなのだ。 3カ月の乳飲み子T君が泣き出した。 抱き上げてあやす。乳の甘い匂いがする。 Mたんが抱きついてきた。さきほど服の上に盛大にこぼした牛乳の匂いがした。 2人の子供を抱きながら僕は誓う。 過ちは繰り返しませんから、と。 この子の平穏がいつまでも続くように、と思った方は→ブログランキングに1票 【追記】「過ち」を繰り返そうとする人を止めることができれば、なお素晴らしいことだろう。
4日までの予定で沖縄に来ております。 当初は2日までの予定だったのですが、4日の便しか席が確保できず、予定を変えたのですが、なんと2日に羽田空港の管制システムがダウンしていたという信じられないニュース。予定のままでは帰れないところでした。 それにしても「電圧低下が起きたため電源が非常用バッテリーに切り替わったのに空港職員が気付かず、約50分後にバッテリー切れで管制関係の電源ダウンを招いていた」(記事)。バックアップはフェイルセーフの基本的な対策なのに、信じられない思いです。ただ、重要なものほど見逃されがちというのは、阪神大震災のときの政府の連絡体制でも明らかになっています。今まで大きな事故・災害に見舞われていない生活基幹系は、その対策を見直して欲しいところです。 予定通りなら帰れなかった、ちょっとラッキーと思っていたら、なんと台風9号が発生し、4日には暴風圏に入る可能性があり、その場合は飛行機が飛ばないとのこと。うーん。 まだ、自民党の憲法草案や朝日新聞取材拒否問題、ジーコジャパンなど、いろいろ書きたいこともあるのですが、旅行後に。旅行記も掲載する予定です。 ネタになるから台風に直撃されてみてはという方は→ブログランキングに1票 < 前のページ次のページ >
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